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今回訪れるのは、比叡山の麓にある古刹、赤山禅院。
平安時代前期に創建されたと伝わるこの寺は、比叡山で行われる修行「千日回峰行」において、
「赤山苦行」と呼ばれる荒行の拠点となる。
「千日回峰行」とは、7年間をかけて比叡山の峰々を巡り礼拝を繰り返す修行。
「行ならずば、死あるのみ」という掟に表されるように、ひとたび修行に入れば一歩たりとも後戻りが許されない…
その厳しさから回峰地獄とも称されている。
番組では、史上45人目の満行者となった人物に話を聞き、その厳しい修行の日々を辿る。
また、赤山禅院では、地獄の十王の一尊である泰山府君と慈悲の心にあふれた地蔵菩薩が同一視されている。
相反するように思われる存在が同一視されている理由とは?
さらに、七福神信仰や陰陽道など、いくつもの信仰が複雑に折り重なった背景を探り、都のため、僧侶のため、
そして庶民のために1100年もの昔から救いの手を差し伸べ続けてきた寺の歴史を紐解く。
ナレーション:近藤サト
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