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古代から聖地として、人々の信仰を集め続けてきた春日山と三輪山。
この2つの聖なる山をつなぐ道沿いに佇む3つの寺院がある。
鎌倉時代以降、閻魔信仰などで庶民の寺として繁栄した白毫寺。
大きく口を開け、憤怒の形相でにらみつける閻魔王。
冥土の亡者を鋭い眼光で見据えている。
険しい山中に建つにも関わらず、創建当時は86もの塔頭が立ち並ぶ正暦寺。
清酒発祥の地としても知られ、清流から得られる水と澄み渡る山の空気は清酒の醸造に適しており、
正暦寺で造られた酒は飛ぶように売れたという。
そして、弘法大師空海が創建した長岳寺。
長岳寺には江戸時代初期の画家、狩野山楽によって描かれたとされる極楽地獄図がある。
この絵を使って、長岳寺の僧侶は人々に説法を行ってきた。
今回は、極楽と地獄の両方を基にした教えが伝わる奈良大和路の古寺を巡る。
ナレーション:近藤サト
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